2011年5月20日 のアーカイブ

中庭の朝の風景

 本学の授業は9:20からはじまります。私が出勤するのは毎朝8:30。防音設備が万全のピアノレッスン室から、なぜかこの時間だけ毎朝必ずピアノの音が聞こえます。技術的には決して高くはないかもしれないけれど、

「優れた保育者になることをめざしてがんばってるんやなぁ~」

という演奏や、

「幼稚園の先生になるための練習としてはそんだけ上手に弾けたらもう十分やろう!?」

ピアノ暦16年!

というくらい高い技術の演奏…。そんないくつかの「ピアノの音」が聞こえます。今日は、誰が弾いているのかを知りたくてピアノレッスン室を覗きに行ってみました。

3才の頃からピアノを習っていて、もう十分な実力がついている学生は、「家に帰ったら疲れて寝てしまうから、毎朝8時に来て練習してるんです」と話してくれました。

ピアノをはじめてまだ1年!

幼児教育の道に進むことを決め、入学する直前からピアノの練習を始めたという別の学生は、隣から聞こる上手な演奏を聞き、「あんな風に弾けるようになりたいなぁ~」と言ってがんばっていました。確かに、小さな頃からピアノを習っている人のようには弾けないですが、1年ちょっとで、保育者として求められる演奏技術まであともう一息というところまで弾けるようになった学生を頼もしく思いました。

今年入学したピアノ初心者の1回生

早くから来てピアノ練習をしている学生たちと話している間にも、次々と学生が楽譜をもって来室し、10部屋のピアノレッスン室は満室になりました。隣の教室に電子ピアノがたくさんあるのですが、やはり、「ホンモノ」のピアノが先に取り合いになるようです。

防音設備が完璧のピアノレッスン室から、朝だけピアノの音が聞こえてる理由も分かりました! まだ授業が始まっていないこの時間だけ、窓を開け、新鮮な空気を入れて練習しているからでした。

次から次へと…

「最近の若いもんは!!」という言葉は否定的に使われることが多いようですが、未来の保育者をめざしてがんばる学生たちを見ていると、「最近の若いもんもなかなかやるやん!」と思える朝の風景でした。

入学支援課 (さ)