介護福祉コース 実習で変わる「介護のイメージ」 (2010.06.21)

前回に引き続き、介護福祉コースの学生の実習の様子を取材してきました。学生たちがお世話になっているのは、大阪狭山市にある介護老人保健施設「さやまの里」です。2回生の大久保くんと齋川さん、1回生の嶺くん、浜本くん、櫛田さん、桑原さんの計6人が今、お世話になっています。
取材に行った6/20は、「さやまの里まつり」というイベントの日で、学生たちは通常の実習とは異なる体験をさせていただいていました。本来のスケジュールでは、前日の土曜日のはずだったのですが、「職員はいくらがんばっても家族にはなれない。家族と一緒にいるときの利用者のみなさんの表情を見ておくことは大切だから、このイベントの日に実習を振り替えるといい」と、さやまの里の施設長さんがご配慮下さり、今回の特別実習が実現しました。この「さやまの里まつり」にお邪魔させていただき、忙しい作業の合間をぬって、ふたりの学生から話を聞いてきました。

1回生の嶺くんは、実習に来て「介護」のイメージが大きく変わったそうです。実習に来るまでは、老人=ほとんど動かない・話さないというイメージがあったそうですが、実際に来て見ると、通所のみなさんがたくさんおられ、とても元気で明るく、「介護」=「しんどいもの」という雰囲気でなく安心したそうです。また、授業で練習したり、ビデオで介助方法を勉強したりするのとは違い、職員のみなさんが、本当の親子のように接し、介助している姿を見ることができて、とてもいい勉強になる!と話してくれました。「高校時代とは違って、今、自分がすごくがんばれてることがうれしい」とも話してくれました。

同じく1回生の櫛田さんは、実習を通して、嶺くんとは違う印象をもったようです。「実習に来るまでは、車椅子を押してあげて、お年寄りに『ありがとう』と笑顔で言ってもらえて…というキラキラしたイメージしかもててていなかった」と反省する櫛田さん。利用者の方たちの中には、重度の認知症の方もおられ、話しかけてもほとんど反応のない方や、ときには職員さんを叩いてしまったりする人もいるそうです。「介護ってキラキラした部分だけじゃないんだ」という「現実」を学んだようです。「もっと簡単に『やりがい』のようなものを見出せると思ってたけど違った。もっともっと深く入り込んでいかないとアカン」と、これまで「介護」をイメージだけでとらえていた自分を振り返っていました。そんな反省しきりの櫛田さんですが、「叩いてしまったり怒鳴ってしまう人は、怒ってるんじゃなくて、怖がってるのかもしれない。今は、喜怒哀楽の激しい、対応の難しい利用者さんに、自分から関わっていくことができてないけど、叩かれても罵られても、積極的にコミュニケーションをとりにいけるようにならなアカン」と前向きな気持ちをもつことができていました。
入学してたった2ヵ月半ですが、学生たちは少しずつ、だけど確実に成長しているようです。
入学支援課 (さ)


