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介護福祉コース

進学応援NEWS No.5  (2008年11月)


第3段階実習の報告会を行いました!!

11月15日(土)、2回生の諸君が第3段階実習(10月1日~29日)の実習報告会を開き、それぞれの体験や学びを報告しました。その概要をご紹介します。

 

(1)実習での体験や学びを通じて

○特別養護老人ホームで実習したNさん

今回の実習で自分の介護に対する考え方について考えることができた。今までの考え方は、利用者の自立に向けて、できるところは少しでも多く自分で行ってもらおうというものだった。……自立を促す声かけも必要であるが、それ以上に利用者を精神的に支え、いかに意欲を引き出す声かけを行うかで、将来、その利用者が身体的にも精神的にも自立しているかどうかという結果も変わってくるのではないかと思う。

 

○特別養護老人ホームで実習したAくん

私にとって今回の実習は、過酷さを極め、とても苦しい実習となった。……一番辛かったことは夜勤である。私が洗い物をしている時に、職員があわただしくしていたので声のする方へ行くと、数名の職員が利用者の部屋で深刻そうな会話をしていた。カーテンが一瞬めくれた時に確認した利用者の表情からは、生気が感じられなかった。……私は、冷凍庫に保存されたように固まってしまい、職員の走り回っている姿を見ていることしかできなかった。本当に怖かった。恐ろしい世界に迷い込んでしまったと後悔したが、高齢者介護は、危険性と「死」が常につきまとう仕事なのだと実感させられた。

 

○身体障害者(聴覚障害)施設で実習したYさん

最初は利用者から話しかけられても手話がわからず、相手が何を話しているのか理解できなかった。それでもわかりたいと思い、口語、身振り、筆談などで理解しようとした。利用者も私もお互いに時間と根気が必要だった。……1ヶ月間、利用者と接してきた結果、利用者は「伝えたい」という気持ち、つまり、「相手に自分が伝えようとしていることをわかってもらえないままの状態は嫌だ」という気持ちが人一倍強いのだということに気づいた。聴覚障害のために多くの利用者が社会の中で強いられてきた「苦しみ」が、そうした気持ちを生んでいるのだと思う。

 

○介護老人保健施設で実習したOさん

コミュニケーションの中で、四国八十八ヵ所の話題を出すと嬉しそうに会話する利用者がいた。そこで四国の巡礼先の写真を使って思い出してもらいながら、他の利用者にも参加してもらって巡礼先の地図を作ることにした。その利用者から四国八十八ヵ所を巡礼したことがあり、また行きたいが遠出は出来ないという話を聞いた。初めはいろいろと考えて頭が一杯になってしまい、利用者の体調まで配慮できなかった。実習期間内で地図を完成させることは出来なかったが、他の利用者にも参加してもらえて、喜んでもらえたのではないかと思う。一人ひとりに合わせた介護を行うのは難しいことだと実感した。


(2)目指す介護福祉士像

第3段階実習の報告会ともなると、学生一人ひとりが自らの「介護観」「福祉観」「目指す介護福祉士像」を語ることができるようになります。

発表写真1

  • 責任感を持ち、いつも明るく笑顔を忘れない介護福祉士
  • 利用者に秘められた力を信じて深く関わっていき、その人の可能性を見出せるような介護福祉士
  • 利用者が笑顔になれるような楽しみを提供でき、利用者の心の支えになることができる介護福祉士
  • 利用者の気持ちを考え、一人ひとりに合わせた援助ができる介護福祉士
  • 利用者がその人らしく、少しでも笑顔で暮らしてもらえるような援助ができる介護福祉士

このような考えは、卒業までに取り組む「卒業研究(卒業論文)」を通してさらに深化されていきます。

発表写真2

 

ココがPoint!

第3段階実習は、これまで学んできた知識・技術を統合して、現場で活用できるようにする、いわば「総仕上げ」の実習といえます(現場の職員とほぼ同等の勤務を体験します)。

具体的には、職員と同様に、夜勤を含めた業務を体験しながら、一人の利用者への個別介護も展開(介護過程の展開)していきます。これらの体験から、①利用者の個別性に基づいたコミュニケーション、②日常生活援助のあり方に関する理解、③技術力・実践力、④介護計画の立て方や記録方法、⑤チームの一員として介護を遂行する能力など、卒業後すぐに介護現場で活躍できる力を獲得していきます。

 



(3)保護者の方々も参加!

今回の実習報告会には、保護者の方々にも出席していただくことができました。介護のプロを目指して日々学んでいる学生たちの姿とその成果の一端を見ていただけました。後日、出席していただいた保護者の方々から感想やメッセージをいただくことができましたので、抜粋してご紹介します。

 

保護者の方々からの感想・メッセージ

保護者写真

このたびは、実習報告会に参加させて頂き、誠にありがとうございました。

私も学生の皆さんと同じように、約10年前に介護福祉士を目指していました。今回、10年前の自分を思い出しながら、学生の皆さんの実習報告を聴いて、心温かくなりました。専門的な知識や技術を学びたいという積極的な姿勢や、利用者の方々の気持ちを一生懸命に理解しようと思う姿勢が伝わってきました。初心を思い出し、初心を忘れず頑張ろう!と改めて決意した一日となりました。学生の皆さんや先生方に感謝!感謝!です!!!

千代田短期大学は、実習のみで終わるのではなく、報告会の開催、父兄も参加できるという本当に素晴らしい取り組みをしていると思います。今後の介護の世界を担う若い世代を、より専門的に、そして人としての成長もプラスした育成に力を入れており、心強さを感じました。




我が子を含め、子供たちの報告はとても素晴らしかったです。

介護福祉士という職業に対して、純粋に向かい合い、様々な体験を確実に身につけている姿は、とても感動的でした。これから社会に出て、たくさんの経験をする中で、いろいろな壁にぶつかるかもしれません。でも、今感じている気持ちを忘れないでほしいと思います。




今回の報告会に出席させていただきまして、子供達が学校、実習先で何をやっているのかが良くわかり、また学校と両親(家族)とのコミュニケーションがとれて良かったのではないかと感じました。

今回の報告会は、前回の教育懇談会での父兄からの要望で開催されたことで、なおいっそう学校と父兄との間に良い絆が生まれたのではないでしょうか。




報告会、参加して良かったです。

先生の評価を聞いていて、学生一人一人の事をよく解かっていて、その人に合ったアドバイスをしてくれる事に驚きました。学生の皆さんは本当にお年寄りが好きなんだと実感させられました。20歳前後の若い人が、利用者さんに叩かれたり、蹴られたりしても、「お年寄りが好きと思える」と言っているのを聞いて、本当に素晴らしい事だと感じました。良い経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。




学生諸君の実習報告会を参観する機会を得ました。それぞれの実習事例を聞き、介護福祉士を目指して苦戦しながらも、真摯に創意工夫で問題解決に取り組んでいる様子に感心と感動を覚えました。きっと、それぞれの施設で、介護福祉士として立派に活躍をしてくれるものと信じます。

第3段階実習報告会は、とても意義深いものでした。先生方の教育に対する篤い思いと情熱に敬意を表しますと共に心より感謝申し上げます。

 

発表写真3

 





2008年11月 発行責任者  大阪千代田短期大学入試委員会

委員:青木淳英(総合コミュニケーション学科 介護福祉コース専任講師:社会保障、地域福祉担当)

委員長:山本敏貢(副学長・幼児教育科教授:社会福祉担当)